【W双子】悪魔と天使が同居する3歳児

うちの夜ルーティン。上の双子は基本的に僕が2階で、下の双子は妻が1階で寝かしつけ担当している。

上の双子は出発前に、1階で一緒に寝るぬいぐるみを選び、2階で読む絵本を決めて、妻ともおやすみのぎゅーをしてから2階に上がってくる。ネンネの準備はほぼセルフサービス。よくできてる。いいぞその自立心。

……のはずなんだけど。なぜか2階に来ると毎回「忘れ物」が発生する。

本当に忘れ物なのか、それとも単に寝るのがイヤなのか、ただ1階へ戻りたいだけなのか、事情は不明。とにかく「降りたい!」と主張する。電気も暗くして、眠くなるようにしているのに、階段を下りるために仕方なく電気を点けてしまう自分。結果、眠気が一瞬で覚醒するという悪循環。ああ無情。

心の中ではつぶやく。

「眠くなってたはずなのに、ちくしょー」

「自分でちゃんと準備してから来いよ…!」

でも結局、投げやりに「行ってきな」と促して、なんとか寝かしつけを終える。寝顔を確認してから1階に降りると、妻がニヤニヤしながら言った。

「そーたんに『いい夢見てね』って言ったら、『パパの夢見る』って」

脳内で花火が上がった。嬉しすぎて一瞬で疲れが吹き飛ぶ瞬間ってあるよね。で、続けて妻が言うには、

「『ママの夢は?』って聞いたら、階段の前まで歩いて行って何も言わないかと思ったら、『ママの夢も見るよ。安心して』って言ったのよ。かっこよかった」

いや待て、悪魔の3歳児って呼ばれてるそーたん、確かにやらかすし暴れるし手ごわい。実際ほぼ“悪魔”だ。だけど、そういう一面があるからこそ、天使のように心を溶かすひと言で帳消しにされる。子どもってそういう二重構造を持ってるなぁとしみじみ。

寝かしつけは疲れるし面倒なときもあるけれど、こういう“ちょっとした宝物”みたいな瞬間に出会えるからなんとかやってられる。

今日もおつかれさま。明日も頑張るぜ。

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